スポンジタイヤをポン抜きしたい…ので自作してみた

2023年6月11日日曜日

3Dプリンタ RC一般

t f B! P L

今まで低グリップ路面で、ギア比が固定されていたのであまり縁が無かったんですが、最近高グリップ路面で走る機会が増えてきた都合、薄いタイヤに需要が生まれてきたので…

ポン抜きしたいなぁと。

(ポン抜き:タイヤを厚さ方向に2つに分割し、タイヤを大小2つにしてしまう技)

現状主に使用しているのが1/12用タイヤのツギハギ。

タイヤの消費が激しい代わりにタイヤがかなり安いのが特徴なんですが、ポン抜きできればタイヤの数が倍になるのでさらにリーズナブルになると。

先日谷田部に言ったとき、以前タムのレースでお世話になった方の相席でいろいろ高グリップ環境の事を聞いたんですが、ポン抜きしたタイヤ径から使い始めているとのこと。

反面、うちはポン抜きの為の機材が無いのでその倍の径で走り始め、走り込んでちょうど良い径になる感じ。
ただ、現状ではポン抜きの機材なんか売ってないんですよね…


…なので作るか。と。


ドナーとなるのは…なんでウチに転がってるのかよくわからないセッターと、たぶん1/8用?のよくわからないハブ。

ヤフオクで落とした理由がさっぱり思い出せない
ヤフオクで落とした理由がさっぱり思い出せない謎セッター
うーん…
なんでこれ落としたんだろう?
せっかくなので有効活用。
なお、軸は回るが自動送りは死亡してます。

ミニ四駆用の刃
ミニ四駆用の刃

タイヤを切り飛ばす刃はミニ四駆用を用意。
これは単にネット上で使用例があったため。それ以上の理由はない。

とりあえず…タイヤを固定出来ないと話が始まらないのでサクッと3DCADで設計して出力。

タイヤがはめられれば何でもイイ
タイヤがはめられれば細けぇ事はどうでも良い


表面にローレット状の滑り止めがあった方が良かったかも知れない
刃がタイヤの端まで届かない

刃の長さの都合、手順的には
  1. タイヤをはめて刃を半分まで入れる
  2. タイヤをひっくり返して刃を半分まで入れる
という手順になるが、そもそも刃がタイヤを角まで、スタート位置まで移動することが出来ない。

なので刃をオフセットする為のアダプターをサクッと設計。

コレで刃をオフセットする
刃をオフセットする

とりあえず…これで切れるかな?かな?
とりあえず…これで切れるかな?かな?

とりあえずコレで切れるかな?という気がしたので試しに切ってみることに。

ポン抜き初挑戦
ポン抜き初挑戦
結果…

尊い犠牲が…
尊い犠牲(外側も内側に段差が出来ていて廃棄)

どうも12Vだと回転が早すぎるらしい。
途中までは上手く切れる物の、刃が中に入っていって抵抗が増してくるとタイヤが負けてずれていく。

特にコレが問題。
要するに刃が短いのが原因。
柄の部分も入れないと半分に届かない

この刃じゃない所に達する前辺りからタイヤがずれていって…
最終的に回転に負けたあげく、刃の柄の部分にグリップしてしまって内側タイヤが飛び散ったw

とりあえず問題は「回転数高すぎてタイヤが膨らむ」点にありそうなので…

工作の味方、安定化電源
無理矢理電圧を落としてみる
…無理矢理でもなんでもないが…
RC用機材で完結させることを諦め、工作に使ってる安定化電源の登場。

結果、
ポン抜き大成功
ポン抜き大成功

あと5mm、刃が長ければ電圧を落とさなくても…いやムリか。
ていうか、柄の部分を入れると負荷が激増して回転が止まる。

なので最後は手動w

セッターじゃなくてボール盤ぐらいの回転数とトルクでちょうど良い様な気がする。

8Vだとちょっとパワーが足らず、9Vまでいくとタイヤが簡単にずれてしまうので、最終的には8.8Vで良い具合に切れました。(ただし最後を除く)


ダミーホイールは作り直す必要があるかな。ハブへの装着がちょっと固すぎる。作り直すついでに滑り止めにローレット加工を表面に入れてみようかな。

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