タミヤTBLE-03Sの出力がいかに変かを計測してみた

2020年12月13日日曜日

Arduino RC一般

t f B! P L

 普段使ってるのは大体LRPかHOBBY WINGのアンプ。

で、そんな中TC-01なんて買っちゃったもんだからさぁ大変。

タムタム大宮のツーリングのレギュレーションで指定されてるのはHOBBY WINGのQuickRun-10BL120か、タミヤのTBLE-03S。

で、TC-01のスペースの狭さから非常に残念なことにTBLE-03Sしか載らないので我慢してのせていたんですが。

いい加減腹が立ってきた…というか、TBLE03Sに変更してから何度も何度も何度も…ちょっと気を緩めると同じような事故ばかり何度も繰り返すので原因が手ではなくアンプにあることを証明するため数値にしてみることにしました。

要は「タミヤのアンプがいかに」をグラフで。

計測自体は例によってArduino。

以前作成したワンペダルドライブの回路とプログラムを流用し、どのくらいタミヤのアンプが糞かをグラフ化してみました。

計測中…


簡単に前提。
  • バッテリーはヨコモの30Cショートリポ。中途半端だけど8.2Vの状態。
  • モーターはZENの30Tブラシレス。無負荷。
  • バッテリーを完全にイコールには出来ないため、それぞれ計測出来た最大回転数に対する%をその時点のモーター出力とする。
  • 計測はArduino。ワンペダル用基板とPGを流用する為、加速しながらの計測ではなく減速しながらの計測。要は受信機出力を変更後少し待った時点の回転数を記録していく。
  • 計測ポイントはおおよそ30ポイント。大体操作量を3%刻み。(厳密にはパルス幅基準で15μsec単位)
  • 測定は受信機とアンプの間にArduinoを挟んでアンプに対し受信機出力をエミュレートすることで操作。センサーケーブルからのパルスをArduinoに入力し回転数を測定。(ちなみにワンペダルは回転数を監視しながら受信機信号に見合った回転数以上回っていたら勝手にブレーキを操作して有るべき回転数にムリヤリ落とすという理屈)
  • あくまでも受信機の出力パルスにたいする回転数(%)であって、プロポの操作量ではない。というのも、スロットルトリガーを半分出力したら、中央値となるパルス幅が出力されるとは限らない(プロポのメーカー次第)
    ただし、中の人は普段ホビーウイングのアンプを使ってるのでホビーウイングを基準にタミヤがいかに違うかをココでは話す。

結果がこちら。

灰色がTBLE-03S、黄色が10BL120。

ガタガタしてるのはそれぞれの計測で都度ハイポイントの設定をやり直した都合、タミヤとホビーウイングでパルス幅が完全には一致しなかったため計測ポイントとなるパルス幅がそれぞれ違い、グラフ化にあたって抜けた数値を直近の数値で代用したため。
Y軸は最大回転数に帯するモーターの回転数を%で、
X軸は受信機からアンプに出力されたパルス幅。
決してプロポの操作量ではない。プロポのトリガー操作量とパルス幅がきれいに比例するかどうかはプロポメーカー次第。(たぶん比例するだろうが。)
話しがややこしくなりすぎるため、以降トリガー操作量とパルス出力は比例すると仮定。
今回の計測値は大体ニュートラル時1320μsec、ハイポイント1826μsec、ブレーキ時1041μsec(要は受信機からの信号電圧がHIGHである時間が何μかという事。厳密には都度調整し直したためタミヤとホビーウイングでは数μsec異なる。なお、今回ブレーキは関係なし)。

まずはホビーウイングQuickRun 10BL120
大体80%以上はもう最大回転数に張り付いてる感じ。
ただ、これはプロポとアンプの設定でなんとでもなる。
80%未満については少し山っぽく反っているものの、ほぼ直線(比例)。
20%も上限にとるか?という感じもあるが、個人的にはこれでいいと思う。
アナログをデジタルに置き換えてる都合、厳密にやり過ぎるとハイに入りきらないケースが出てくるし円運動してるトリガーで、そんな握り混んだ状態で細かい操作はできない。

で、問題のタミヤTBLE-03S
もうね。やる気あんのかこら感。
普段タミヤ使ってる人は「コレが普通だ」と思うだろうけど、普段ホビーウイング使ってる身としては「いやいやいやおかしいやろあんた」という感じ。
もしかしてタミヤのプロポとセットで使うと操作量に対し直線になるのだろうか??
仮にうちが開発リーダーなら純正プロポとセットで正しくなるのであれば100歩ゆず…っていろいろ余裕なければ許す。


仮に。
ホビーウイング側でプロポのスロットルカーブを少しいじって80%時に100%出力となるようにいじるとする。とほぼ直線になるはず。

タミヤ側はグラフを書く都合、ガタガタになっている箇所を単純にならしてみる。

こうなる。
ホビーウイングはスロットルカーブをいじるだけで大体リニアになるはず

いやもうね。なんていうかね。
 

アンプのファームを書いた奴を殴りたい

パルス幅1400~1500にある谷間は何なの?
半分握ると最大回転数の80%近く回るとか何考えてんの?
どうしてこんな出力にしたの?
こんなの普段タミヤ以外のメーカー使ってる人がタミヤアンプなんていきなり使ってまともに走れるわけないやん!
調整しようにもフタバの最新のハイエンド、7PXRでも操作量10%刻みしか変更できない(はず)し、下手にいじると余計おかしくなるだけやん!
てか手持ちのサンワMT-44じゃ無理。調整できまへーん


う~む…

まぁ…個人がやってることだしもしかしたら計測・計算方法間違ってるのかもしれないのでこのグラフが絶対に正しいとは言い切れないんだけど。
ただ、普段の感覚からすると山が2つあるのはとりあえずおいといてタミヤのアンプがすさまじい「ドッカンターボ」であることは事実。

TBLE-03Sはガサツ」だだとか、「うまく走れない」「加速が雑」だとか言うのは感覚的な話として、現実的にはそういう次元ではない、上手く走れる訳がないアンプでした。逆に普段コレを使ってる人は他のアンプが物足りなくなるでしょう。まず間違いなく。
あと、この2つを違和感なく使えてしまう人はいろいろおかしいです。
指が高精度に補正してくれるか、
もしくはこの差が体感出来るまで上手く走れてないのでしょう。
ただ、タミヤアンプで上手く走れない人は他のアンプを使ったら上手く走れる可能性がかなり高そうです。

なお、最大回転数は10BL120より、TBLE03Sの方が2000回転ほど上でした。

そして。どうもモーターを拝借したFP2につけているモーターマウントが導電性だったらしく…TBLE03S明らかにおかしいやろ!と3度目計測してるときにモーターの端子とモーターマウントが接触して「パシッ」という音を立てて…回らなくなったので再セットアップしてたら煙が出てきてTBLE03Sが無事?ご臨終となりました。

あ~あ~
まぁいいや…

諸悪の根源であるTBLE-03Sは廃盤。04Rになるとはいえ…
うちがTC-01でツーリングクラス出るにはホビーウイングの巨大アンプを気合いと根性でのせるしかない…めんどくさい…

なお、改造元のワンペダルのPGはこちら


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