アルミモーターマウントの作成をSRFに頼んでみた

2022年11月20日日曜日

自作RC

t f B! P L

 先月川島町レーシングプロジェクトでの自作部品率を見て。皆が発注したと聞いたSRFにモーターマウントを依頼してみたんですが、完成品がとどきました。

完成した自作RC用モーターマウントとサスアーム
モーターマウントLRとフロントサスアーム1個
さて…完成品はどんなもんじゃろか?

■サスアーム

カーボン3mm。
形状的には問題なし、穴は若干小さめ。
サスアームは少し差違有り
設計上は直径7mm。キモチ小さめ。
まぁカーボンは紙やすりで簡単に削れるので変に大きく開けられるよりははるかにいい。

■モーターマウント

モーターマウントはA7075の6mm…結論から言うと問題あり。
問題があったモーターマウント
問題があったモーターマウント

問題その1:形状が違う

トップバッターがそこ?っていうか形違うの?って感じだが…
図面と異なる箇所
左だけ違う。右はあってた。
メールの内容からSRFで使用されているのは3軸CNCと判断。なので角は丸く加工してもらって、とどいてから切り落とす予定だったので、直角が解りやすい様に若干落としていたんだが…左だけ無視された状態でとどいた。

問題その2:厚みが違う

これは…さすがに…
図面と異なる箇所
スペーサーを止める箇所。

設計上は1mmのはずなんだが
設計上は厚み1mm。
元々樹脂前提で作成していたので、市販のアルミモーターマウントの多くが5mmなのに対し、3号車のモーターマウントは6mm。
ハイトスペーサーの厚さは4mm。
なので、厚さ6mm - ハイトスペーサー4mm - スペーサーを止めるノリしろ1mm=1mm
という事で、ハイトスペーサーを止めた状態で1mm凹んだ状態が正解。

ぴったり
ぴったり過ぎる
ハイトスペーサーの現物を送って「良い具合にはまるようにヨロ」っていったのがまずかったのか…設計上、ハイトスペーサーのノリしろが1mmに対し、完成品は2mm。
倍違うやん!
ただ、タミヤ純正のモーターマウント以上にぴったり
アルマイトかけたらまぁ入らなくなるだろうなコレは。かけないけど。
図面上も1mm
図面上も1mm


不思議に思ったら聞いて欲しかった…
連絡したら「スペーサーで調整できないか?」とのこと。
「え~?」っと思いつつ…まぁ…ノリしろ1mmの状態で幅200mmぴったり、EPS-Jのレギュレーションは上限205mmまでなので…まぁイイか?良くないが。

問題その3:穴の位置が違う

これはw
嫌な予感しかしないスキマ
なんか変だぞ?
まぁ問題その1は削れば済む問題、問題その2は…まぁいいか…と。
さてつけてみよかと、組み立て途中にえらい問題に気がついた。
なんかスキマが開くぞ??
外してみて測ってみると…
4.5mm+αのはずなんだが
穴までの高さが4.26?嫌な予感しかしない…

サイズちがくね?
穴の径が2.93
まぁ穴の径に関してはまぁいいにして。問題は中心位置。
つまりこういうこと。
わかりやすく図面に起こすと
図面に起こしてみた。左が元々の設計。右が実際。
中心位置が0.275だけ、下にずれてる。
その結果がこのスキマ。
自前の3Dプリント品は…

3Dプリンタ=誤差多、CNC=誤差少 とはかぎらない
3Dプリンタを舐めてもらっては困る

まぁ…もともとの設計がコレですからね…
自作テイスト
タミヤのアレで支えている
リアのプレートが邪魔だった。後悔はあまりしていない。
ていうかむしろコレでいいとすら思っている。

さて。どうしようか。
まぁ…常識的に考えて…市販品の方を加工するよな…
スペーサーで調整出来るような誤差じゃないし…

力業で解決
結局こうなる

モーターマウントの底までの高さが違うってことは!

モーターの底面はセーフ
ツライチ
セーフ!!
ふぅ…ココがアウトだと全てパーだから命拾い…
測ってはいないが、底面基準でモーターマウントの穴位置はあっていたってことかな?
…この感じだと狂っていたが、ギリギリセーフ感もあるが…
設計上の想定ギャップ
もともとの余裕を食い潰した?

まぁモーターを留めるのは皿ネジじゃないので穴を広げるだけで済むのでなんとでもなるか。A7075はヤスリで削れるとは言えスゴク面倒くさいのでやりたくないが…


目についた問題はこの3点。
お値段はモーターマウント左右セットで1万。
ハイトスペーサーがびっくりする程ぴったりだったのは感動したけど、それ以外で相殺って感じ。
ただ、コレを普通にワンオフやりますよ~なんていってるような業者にだすと左右セットでおそらく2万5千~3万ぐらいは確実にするので全体的に見るとまず間違いなく国内格安。
価格面ていうと、3号車を作るときに中国に見積もりだしたときは左右で100ドルと少しだったので、実際最安。
まぁ…中国は5軸CNCでの加工なので3軸CNC+手動なので加工前提が違うが。

実際問題、フライスは持ってるがCNCは触ったことがないんだが、どうやってるんだろう?

依頼はSTEPファイル+PDFによる図面で、スペーサー送って現物合わせだったんだが…
形状が違う所があるってことはモデル作り直した?
スペーサーのノリしろが倍違うし。
ただ、先方曰く図面見ずにSTEPファイル元にしたからノリしろ2mmになったという話だが3Dモデルも1mmだし…なにがどうなってるのかさっぱりワカラン。
3Dプリンタの場合3DCADでモデル作ったらSTLファイルに変換してスライサー任せ…じゃないか。設定はトライ&エラーでいろいろ弄るには弄るし、設計自体を変更するか。

安直に考えるとエンドミルの設定を実際より若干小さく設定しておいて、誤認させた状態でツールパス作成して加工すれば小さくした分だけ外側を掘ってくれる…的な感じなんだろうか?
誤差は0.05って案内されたのにも関わらず穴位置が0.27ずれたのはコレのせいか??
ただシャシー側の面とダンパーステー側の面の距離は誤差0.05ぐらいでそこそこ精度出てるんだよな…エンドミルの径をやらかしたなら高さは倍違うはずだし?なんのこっちゃ?
ていうか原因はうちが気にする問題じゃ無いか。先方にしかわからん。

まぁ安さは正義なので別にいいかな。

ただ、誤差は普通に出て、その状態で検査通ってるっぽい(してるかどうか不明だが)ので既存の部品と組み合わせる必要があるような箇所は依頼に注意が必要って感じか。

中国は御願いするにしてもハイトスペーサーが入るかどうかのリスクを負うし、まぁ送れば済む話だが、いつ出来るんだよって話になるし、さらにソレを英語で伝えろってのがかなり…

う~ん…3軸CNCが欲しいが…そこそこの精度が出てアルミが削れそうなまともなのは15万始まりな感じだしなぁ…
3Dプリンタのオプション付きフルセットがXRAY×1台という風に考えるとCNCはXRAY×1.5~2台なんだよな…XRAYは毎年バージョンが変わるというお布施を要求されるっぽいので約2年…(アカン考え方
カーボンも材料費だけで済むようになるし…

いや…今持ってるフライスはリセールがそれなりに高いので…うぬぅ

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